雑記.42-2




お絵描き備忘録(その2)

基本色を置いてから完成まで
雑記.42-1:お絵描き備忘録(その1)の続きです。


スピットファイアMk.V
機体の立体感を大きく捉え、曲線や凹凸等を意識しながら陰影を塗ります。
この絵のような段取りを追って進めていく描き方の中では、陰影の描き込みは、絵らしい絵を描いている感覚を味わえる作業のひとつです。
線画段階で、大きなブロック毎に分けたレイヤと細かいパネルラインを描いたレイヤを分けてあるので、塗りたいブロックだけ選択範囲にして、邪魔者無しでドドンと塗っていきます。

スピットファイアMk.V
光沢を描き加えます。
全体的にぼんやりと白を入れてしまうと、ドロ〜ンとしたヌルい絵になりますから、光源の方向や機体の形状を考慮しつつ、光沢の範囲を厳しくピンポイントに把握して塗ります。

スピットファイアMk.V
陰影と光沢を再調整。パイロットと操縦席を描きました。
次は表面のデコボコなどの質感や汚し。それで機体は一応完成。
飛行機が出来上がったら、拡大したり、画面への入れ方や角度を変えたりして、大幅に構図を変えてみる予定です。

スピットファイアMk.V
パイロットも割合ちゃんと描き込んでみました。(顔コワイ。。)

スピットファイアMk.V
背景を描きます。後で飛行機をいろいろとトリミングするつもりなので、飛行機に隠れる面積も全部描いちゃいます。

スピットファイアMk.V
背景のクローズアップ。遠目には、らしい感じに。しかし、細部にはこだわる必要はありません。
私の場合、こういう時はミシンかマシンガンのような速さでドガガガグァ〜ッと一気に塗っていってしまいます。感覚とアドリブで手が勝手に暴れるのに任せます。絵らしい作業で楽しいです。
広い色面を見出して、「ここらは大胆に全部同じ色〜♪」なんて決めてみるのは快感です。


<完成>

スピットファイアMk.V
背景を空気遠近法的にぼかし、距離感を持たせてみます。一応完成です。
これを元にして、もっとドラマチックな構図を探してみます。

スピットファイアMk.V
機体を拡大して、はみ出る構図に。この方が絵が大きくて動的に見えます。
小さく見えてしまう絵には、構図とパースに問題がありますが、後で動かせるようにしておけば、より良い構図を見つけ出すことが出来ます。
僚機を遠くに入れてみます。同じ絵の再利用ですが、1機よりは2機の方が、リズム感や距離感が出ます。手前の機と同じ向きにならないようにすれば、機体の次への動きが生まれます。
これで完成といたしましょう。

前半→雑記.42-1:お絵描き備忘録(その1)に戻ってみる

この絵のイラストページ→Supermarine Spitfire Mk.Vb

※目障りで不本意なのですが、「イラスト館たま、」やURLを被せました。
国内に限らず海外でも、イラストを無断で転載されたり、改造してコンテンツ化されたことが度々ありましたので、そういうものの虫除けです。
困ったものです(´・ω・`)

2011.4.25作成



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