子供の頃、バランス良く羽根を伸ばしたまま死んでいるトンボの死骸を見つけた。 飛びそうだなと思い、高い所からそっと押し出すように投げたら、見事なグライダーとなって滑空した。 その時から、トンボという生物に尊敬の想いを感じるようになった。 あのトンボが飛んだのだから、こんな形状でも飛ぶかもしれないと、この飛行機を作った。
実験機なので、凝らずに、極シンプルな構造。 隣接する前後の主翼が、干渉しないように、互い違いに大きな上/下半角を設けてみた。 垂直尾翼は、極力設けないようにこだわる。 前後の主翼の大きな上、下半角と、それから、逆三角の胴体断面形と薄く縦長な胴体尾部によって、ヨーイング安定は得られると見込んだ。 これが、よく飛んだ。 平地で無風状態、身長の高さからの手投げで15メートルくらい。 カタパルト発進ではスパンが長く、翼面荷重も小さいので、競技機のような高度は獲得出来ないが、高い位置からて投げすると長い滑空を楽しめる。 ヨー、ローリング、ピッチングの各安定性も良く、悪いクセの無い機体となった。 トンボ様ありがとう。 でも、こんな形態の飛行機が実機になったとして、何か利点はあるのだろうか? (@v@)
↓より大きな画像と別角度
(2004年12月8日) |