合羽橋の異様にリアルな河童像の存在を知り、これは是非現物を拝まねばと、行ってきました。
かっぱ橋道具街は今回初めて。もっと早くから訪れていれば良かった。味わい深い街です。
調理道具のお店ばかりだと思っていましたが、食器、お店の小道具、看板、
食品サンプル(大好き!)、食材などのお店がいっぱい。趣味直撃です。
しばし、道具街を散策。リアル河童さんの像は、合羽橋交差点側にいらっしゃいました。
黄金色に輝いておられます。かっぱ河太郎さんというお名前のようです。
商売繁盛のご利益があるのですか。古代の英雄か偉人のような堂々たる立像です。
自慢げに抱えた大きな鯉は、右手に持った釣竿での釣果でしょうか。河童さんは素手で獲るばかりとは限らないのかな。
手足の指の間には、ちゃんと水かきが表現されていますね。手の指は親指、人差し指、小指の3本指。足は4本指のようです。
かっぱ河太郎さん、お顔のアップです。威厳の漂う風格の中に、思いやりや悲哀のようなものも感じられます。
立派な造形だと思います。
かっぱ河太郎像の碑文です。
「古来合羽橋は商売とは深い縁で結ばれていた
今から約二百年前の文化年間 商人として財を成した合羽屋喜八は このあたりの水はけが悪く 僅かな雨で度重なる洪水に人々が難儀をしていることを見かね 私財を投げ出し 治水のための掘割工事を始めた
ところが工事は困難を極めなかなか捗らない
その様を見ていた隅田川の河童達が喜八の侠気に感じ 夜な夜な現れては人知れず工事を進め さしもの難工事もついに完成した
そして その河童を見た人は なぜかそれから運が開け 商売が繁盛したという
この故事に鑑み 合羽橋道具街の誕生九十年を迎えるにあたり ご来街のお客様ともども幾久しい商売繁盛を祈念し 台東区の協力を戴き
この地に かっぱ河太郎像 を建立する
平成十五年十月吉日
東京合羽橋商店街振興組合」
とのことです。
反対側からもパチリ。
ほぼ横から観たお姿。
姿勢が正しいですね。背中の甲羅は薄く小振りで平べったい感じ。尻尾は無いのかな?植え込みに上がる無礼をはたらいて観察するのはまずいので、このくらいの角度が限界です。腕を伸ばしてカメラのモニタを見ずに撮りました。
良い顔だ。人間みたいな爪もありますね。乳首があるということはほ乳類なのかな。
なごりは尽きないけれど、かっぱ河太郎さん、また来ます。
かっぱ橋道具街にはあちらこちらに河童さん。河童の街ですねぇ。
帰路、合羽橋交差点から上野駅に向かう道を行きます。かっぱ通りの商店街。古くて清潔な感じの良い商店街です。
あちらこちらのお店の前に河童さんの像が置いてあります。
この木彫りの像は河童の面を頭に着けた人かと思ったら、背中には甲羅もあります。良い木彫ですね。
これも同じ作者の作でしょうか。上手いなぁ。甲羅が分厚い。
ちょっと違う角度から。
縛られ地蔵みたいな河童さん。
他にも河童さんの像はいくつかありました。
東上野五丁目の交差点くらいまで、穏やかな商店街の雰囲気が連なります。
この日、かっぱ橋道具街では、前から探していた小振りな18cmと14cmのIH対応のフライパンを入手しました。
どのお店の人も、IHに対応する品か、何センチの物以下は無いとか、在庫の有無などを即座に的確に答えて下さいました。プロの街だなあと感心しました。
かっぱ河太郎さん所在地:東京都台東区松が谷 2-25-9
雑記.32
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