雑記.21





ユナンの男
コタキナバルの伝説
ユナンの男の伝説/コタキナバルの地名の由来
インドネシアのwebサイト、iputan6.comのドキュメントコンテンツを観ました。
『Cheng Ho Sang Laksamana Agung』(偉大な海将チェン・ホー)
鄭和のことですね。
鄭和の取宝船

インド洋に偉大な足跡を残した海将、明朝に仕えたムスリム宦官の歴史ドキュメント。
美味しすぎます。
鄭和でしょ。明代の大帆船と航海者の事績でしょ♪ モンゴル出て来るし。
当時の情景を再現した歴史ドキュメント! インドネシア語のナレーションだし〜♪
大好きな宋〜明代の大型海舶と、その南洋航海を卒論にした私としては、まさにツボ。
鄭和の来訪を受けた当事者の国の語りという点でも興味深いです。


以前、ボルネオのコタキナバルで、現地の人に教えてもらった伝説があります。
(現地語を耳で聴いて訳したものなので、多少間違いもあるかもしれません)

・コタ・キナバル(Kota Kinabalu)の由来

キナバルとはシナの未亡人の意味である。
遠い昔、この辺りの人々はキナバル山の中腹に住んでいた。
ある時、見知らぬ男が海の彼方からやってきた。
男はユナン人。
ユナンはシナの地の果てにあるという。

彼は、人間を悩ませていた悪竜を退治し、竜の財宝をもたらした。
人々は、今のキナバルの土地に降りてきて、 平和に暮らすことが出来るようになった。

男はひとりのキナバルの娘と結ばれた。
時が経った。
男は妻に、キナバルを離れ海を渡ると告げた。
かならず戻ってくると言い残して...
キナバルの女は、来る日も来る日も待ち続けたが、 男は二度と戻ってこなかった。
それでも女は待ち続けた。
人々は、彼女のことを「シナの未亡人」と呼んだ。

・・・

「雲南」はマレー、インドネシア読みで「ユナン」です。
雲南は、鄭和の故地。
このコタ・キナバルの由来伝説は、鄭和が南洋を駆け抜けた、 遠い記憶が素材となったものなのかもと、ちょっと思いました。

鄭和の取宝船



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