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地獄の苦しみにゆがむ悪坊主の顔が、怪しげな炎の中に浮かび、さまよう。
「洛外西院の壬生寺のほとりにあり 俗これを朱雀の宗源火といふ」 『画図百鬼夜行』(鳥山石燕) お賽銭や灯明の油を、繰り返し盗んでは売りさばいていた京都壬生寺地蔵堂の宗源という悪僧が、死後、その罪のため地獄で責め苛まれ、苦しみもだえる顔が鬼火となって現れて、壬生寺の辺りをさまよっているのだという。 姥が火という非常に似通った妖怪も伝えられている。こちらは神社の灯油を盗んだ老婆の浮かばれない怪火である。 蝋燭は近代的な生産方法が可能になるまでは、大変に高価な品だったそうだが、蝋燭ほどでは無いかもしれないが、灯明の油も売れば良い金になる物だったのだろう。 着服する者が多かったのかもしれない。 以前務めていた会社で、会社の画材等の備品をしばしば盗んでは自宅に持ち帰り私物化する同僚がいた。 彼なども、叢原火のような妖怪になれるかもしれない。 | ||
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