ミドリガメ=アカミミガメ
丸くて小さくて可愛らしいミドリガメ。気楽な気持ちで買った人は多いと思います。 ミドリガメは、順調に育てば、やがて立派な大亀に成長します。 黒ずんだ長い甲羅。ミドリガメと呼ばれていた頃の可愛らしさはもうありません。 大きな亀が好きな人以外は、持て余すでしょう。 大きな水槽を置くスペースが無い。なんか大きくて怖い。そもそも、飼うのに飽きた。エサやりや水換えをする愛着も無くなっちゃった… そして、人々は、亀を寺社の池や川にコッソリ捨てに行きます。 アカミミガメは、日本の在来種のクサガメとよく似ています。 しかし、繁殖力がまるで違います。 クサガメの求愛行動はとても奥ゆかしくて地味ですが、アカミミガメは派手で芸達者。 イタリア男と日本の非モテ男子くらいの差があります。 そのせいかどうかはわかりませんが、アカミミガメは恐ろしいほど繁殖していますが、在来のクサガメやイシガメの姿を見るのは極めて稀になってしまいました。同じ生態系なのだから、残酷な結果になるでしょう。 ミドリガメ/アカミミガメを水辺に捨てた人は、日本の在来亀達に呪われるかもしれません。 そして、捨てた亀にも恨まれているかもしれません。 は虫類でも、飼い主にはそれなりに慣れます。 あるいは、人間が思っている以上に飼い主を意識しているかもしれません。 亀のボンヤリとした気持ちの中で、 「なんで、こんな所にいるんだろう...」 「亀だらけじゃなくて、穏やかに暮らせてた時があったよなぁ...」 「あの人がボクを見てた。いつもの人。いつもの顔…あの人、大好き…」 「今は、なんでいないの?」 「・・・ナゼ、捨テタ・・・」 |
このサイトの著作者は、たま、/児玉智則です。
画像、文章を無断で複製・転載する事を禁じます。
Don't use my picture and materials without permission Не использует мою картину и
|