蛇骨婆(じゃこつばば)


蛇骨婆(じゃこつばば)
「もろこし巫咸国は女丑の北にあり。
右の手に青蛇をとり左の手に赤蛇をとる人すめるとぞ。
蛇骨婆は此の国の人か。或説に云、蛇塚の蛇五右衛門といへるものの妻なり。
よりて蛇五婆とよびしを、訛りて蛇骨婆といふと。未詳」
(鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」)

「中国の巫咸国(ぶかんこく)は女丑(ぢょちう/じょちゅう)の北にある。
右の手に青蛇を持ち、左の手に赤蛇を持つ人が住んでいるという。
蛇骨婆はこの国の人であろうか。ある説の伝えによれば、蛇塚の蛇五右衛門(じゃごえもん)という者の妻である。
だから蛇五婆(じゃごばば)と呼んだのを訛って蛇骨婆(じゃこつばば)と云うのだと。
くわしくは判らない」
(現代語訳)

夫の蛇五衛門が封じ込められた蛇塚を守り、近づく者があれば蛇をもって威嚇するとも云う。

右の手に青蛇をとり左の手に赤蛇をとるとあるが、石燕の描いた絵には1匹の蛇しか描かれていないようだ。
描き忘れたのだろうか...


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